地域見守り活動の推進運営
制度の狭間など既存の制度やサービスでは解決できない課題について、地域の皆さんと一緒になって解決に向けたネットワークづくりを行う専門職です。
他都市では、コミュニティ・ソーシャルワーカー(略称:CSW、住民と協働する個別支援ワーカー)と呼ばれることもあります。
西区社協では、平成24年4月より1名の地域福祉ネットワーカーが配置され、また平成28年4月より2名体制とし、活動を強化しています。
代表的な活動内容(他区分を含む)
今までの制度や支援体制では、解決が難しかった課題の解決に向けて取り組みを行っています。
- ○ひきこもり世帯への支援
- ○障がい者の居場所づくり
- ○「ごみ屋敷」の解消への支援
- ○外国籍の子どもたちへの学習支援
- ○障がい当事者のネットワーク化
- ○買い物困難地域への支援
地域福祉ネットワーカーの信念
- ○地域住民や地域での活動者の声に耳を傾けます。
- ○地域住民の主体的な活動を大切にします。
- ○誰もが住みやすい共生のまちづくりに寄与します。
- ○課題に関係する専門職や関係者のネットワークづくりを進めます。
- ○新たな社会資源や支え合い活動を創出します。
- ○複合する福祉課題や地域共通の福祉課題を包摂の姿勢で受け止めます。
- ○個別の福祉課題が新たな地域の福祉課題ではないか注視します。
7つの機能
- ○相談窓口機能
本人や家族はもとより近隣住民からの「気づき」の相談をお受けします。
- ○ニーズ把握機能
福祉課題をさまざまなチャンネルを通じてキャッチします。
- ○問題解決機能
制度につないだり住民・専門職につないだり、解決に向けた取り組みを進めます。
- ○地域住民へのエンパワメント機能(自らの力で問題や課題を解決していくことができる力)
福祉課題をお互いさまの意識でとらえられるよう地域住民へ働きかけ支援します。
- ○地域組織化機能
課題へ対応するとき関心のある住民や当事者の組織化を進めます。
- ○ネットワーキング機能
課題に対応する住民、専門職など関係者のネットワークづくりを進めます。
- ○地域の支援システム構築機能
課題の解決や予防に向けた地域での支援システムやしくみづくりを進めます。
- >> 取り組み事例集
西区での地域福祉ネットワーク事業について
既存の制度やサービスでは解決が困難な制度の狭間や複合化した福祉課題について、地域住民や地域団体、専門機関との協力連携により、解決にむけた取組みを進めます。
関係する機関や団体との連携のためのネットワークづくりを進めます。
- ●ひきこもり支援
ひきこもりのケース相談が入った時は専門機関と連携して支援に取り組んでいます。
支援者向け研修会(勉強会)を開催し、区内専門職のネットワークづくりを進めており、また、講座とつどえる場を組み合わせた家族教室を実施しています。
- ●社会とつながる機会と活動場所の提供
不登校やひきこもり状態が長期間続いた方が、社会経験を積む前段階として、軽作業などに参加できる場を作って、作業完了などで得られる達成感や満足感、他者との共感により自己肯定感を高めて自分に自信を持てる機会になるよう支援しています。
- ●西区自立支援協議会(KOBE WEST NET)との連携
障害のある人もない人も分け隔てられることなく、お互いに支え合う関係づくりを目指して、障害者福祉にかかわる地域関係者、施設、事業者、専門機関で構成する西区自立支援協議会に参加し、地域のなかで障害者理解がすすむよう活動連携しています。
- ●西区社会福祉法人連絡協議会(ほっとかへんネットKOBE・西)による地域貢献事業の推進
「神戸市西区社会福祉法人連絡協議会(ほっとかへんネットKOBE・西)」に参加し、事務局としての役割を担って西区内の社会福祉法人・福祉施設と連携協力し、「地域における公益的な取組」を進めています。